今後の移動絵本屋事業について





こんにちは!
店主の中島ひであきです。

今日はひさびさにマジメなお話をさせていただきます。
実はここ数週間、あることで悩んでおりました。
それは、こども古本店が2015年10月に開業しました
新事業『移動絵本屋こども古本店』が予想を超えるほどの好調ぶりをみせており、
それに応じて、事業展開を考え直さなければならない必要に迫られたことです。

ようやくある程度の決断がつき、
お話できるくらいに整理がつきましたので、報告させて頂きます。

まず、報告させていただきたい一つめの発表です。
2017年に開業を予定し準備をはじめていた、こども古本店初のリアル店舗『絵本屋 こども古本店』。
こちらの計画は誠に勝手ながら1年~2年延期とさせていただくこととなりました。
これは、積極的な理由からの延期発表でございます。

その理由としてお話したいのが、二つめの発表です。
弊社、こども古本店は 2015年10月に生み出した新事業『移動絵本屋 こども古本店』を、
2016年~2017年期にかけて全力で拡大する方針を固めました。
まずは2016年上半期に、台数展開するための土台を固め(用地確保・人員育成など)、
2016年下半期に、移動絵本屋第2号車を完成させ、その後は徐々に台数を増やしていきます。
全国に移動絵本屋を走らせこども達に絵本をお届けするまで、スピード感をもってすすめていきます。

弊社には、5年の中期計画がございます。
今回の決断は、5年の中期計画を変更する大胆なものでありました。
このような決断をするきっかけとなったのは、 開業前の予想を上回る『移動絵本屋 こども古本店』事業の好調です。
移動絵本屋が出店するたびにその地域の人々が関心をよせていただき、
「素晴らしい試みですね!」と言ってくださるお客様も多くいらっしゃいます。
そして、相変わらず殺到する出店依頼に、すでに2016年3月までの土日の出店予定はほぼ埋まりかけています。 
 現在いただいている出店依頼の数は、1台で対応できるキャパシティを完全に超えており、
その中でご希望に添えないケースが多くなってきたことが私どもとしては心苦しく思っています。         
この件について、私は悩んでいました。

移動絵本屋事業をスピードを早めて展開し、お客様のお声にお応えしたい。
しかし、2017年に開業予定のリアル店舗は資金も人材も必要とするプランです。
移動絵本屋事業・リアル店舗事業、両方に全力を投じるような資金、戦力は弊社にはまだまだない。

”この事業をこども達に喜ばれる本物に育てていきたいなら・・・、ひとつに専念することが大事だ。”

そんな考えから、リアル店舗開業計画を1年~2年遅らすこととし、
移動絵本屋事業を2年間かけて全力で展開することにいたしました。
2016年・2017年の目標は、移動絵本屋事業の全国展開に向けて、一点集中していくことです。
これから徐々に、移動絵本屋拡大計画のプランを明かしていきます。

リアル店舗の開業は僕にとっても夢のひとつでした。
リアル店舗で取り入れたい、あたらしいアイデアもありました。
それを延期するという判断をしたのは簡単な気持ちではありませんでした。

それでも、事業計画を変更し移動絵本屋事業の拡大に専念する方針を打ち出した決め手となったのは、ある人との出会いでした。 
それは、岐阜市の柳ケ瀬商店街のマーケットで出店したときのことでした。          
移動絵本屋のはなしを聞きつけて、岐阜の山間の小さな町からはるばるやってきた人がいました。          
その人は、その小さな町の子育て支援の活動をされています。  
  
「私の町には本屋さんがなくなってしまったんです。どうか、移動絵本屋をこのような町にも出してもらえませんか」 
         
と、私に訴えにはるばる岐阜市までやってきてくださったのです。         
  岐阜のような地方の出店では、このような方との出会いがとくに多いように感じました。          
今、弊社が一番求められていること、それが「移動絵本屋事業の拡大」だということをひしひしと感じました。       

 
”こども達に絵本を。 こども達に夢を!”

これから2年。 絵本を必要とする方々に笑顔をお届けするために。
私たちは持てる力をフルに活かし、移動絵本屋を全国にはしらせていきます。